CapCutのプロンプター機能と専用アプリの違い
CapCut には撮影画面にプロンプター機能が内蔵されています。原稿を貼れば画面に流れ、そのまま録画してアプリ内で編集に進めます。撮影から編集までが1つで完結するのが強みです。制約は表示の自由度で、原稿は画面の上下どちらかに半透明の帯として固定され、位置や大きさの調整幅が狭い。だから結論は「どちらか」ではなく併用になります——読む条件が重要な撮影は専用アプリで撮り、編集は CapCut で行う。この記事ではその判断と手順を扱います。
CapCut のプロンプター機能
アプリ内の撮影画面から使えます。カメラの録画画面を開くとプロンプターの項目があり、原稿を貼り付けるか入力すると、録画中に画面上を文字が流れます。読みながら撮れるので、レンズから視線を外さずに済みます。
この機能はカメラモジュールの一部で、同じ場所にフィルター、美肌効果、カウントダウン、字幕のオーバーレイなどが揃っています。台本のある撮影を素早く終わらせるための構成です。
撮った映像はそのままアプリ内に保存され、編集に進めます。撮影と編集の間にファイルの受け渡しが発生しない——これが CapCut を使う最大の理由です。
表示の自由度が狭い
原稿は画面の固定された領域に表示されます。多くの場合、画面の上部または下部を横切る半透明の帯です。文字サイズとスクロール速度は変えられますが、どこに置くか、どの幅にするかの調整幅は狭いです。
これが効いてくる場面が2つあります。
1. 原稿とレンズの距離。帯が画面の下部にあると、読むたびに視線が下に落ちます。専用アプリでは原稿の表示位置をレンズの近くまで動かせるので、視線のずれを小さくできます。フロントカメラで撮る場合、レンズは画面の上端にあるので、原稿も上に寄せられるかどうかで結果が変わります。
2. 日本語の1行の長さ。横幅いっぱいの帯に表示されると、1行が長くなります。日本語の原稿は1行20〜25文字が読みやすい範囲で、それを超えると視線が横に動いて読み間違いが増えます。幅を狭められないと、この調整ができません。
専用アプリのほうが良い点
読むという行為に絞ると、次の差があります。
| 項目 | CapCut 内蔵 | 専用プロンプターアプリ |
|---|---|---|
| 原稿の表示位置 | 固定の帯 | 動かせる(レンズに寄せられる) |
| 1行の長さ | 調整幅が狭い | 幅と文字サイズで調整できる |
| 原稿の保存 | プロジェクト単位 | 原稿として貯めて使い回せる |
| 撮影後の編集 | そのまま進める | 別のアプリに渡す |
| 左右反転(機材用) | 非対応 | 対応 |
上の3行と最下行が専用アプリ側、4行目が CapCut 側です。つまり読む条件は専用アプリ、編集の連続性は CapCutという分かれ方をします。
CapCut の内蔵機能で足りる場合
- 短い動画。15〜60秒のショート動画やリールなら、原稿の量が少ないので固定の帯でも読み切れます。
- 編集がすでに CapCut で固まっている。テロップ、BGM、カット割りを CapCut でやっているなら、撮影も同じアプリで済ませるほうが手数が少なくなります。
- 原稿を使い回さない。1本ごとに違う内容なら、原稿を貯める必要がありません。
- 手軽さを優先する。アプリを増やさずに済みます。
専用アプリで撮ったほうがいい場合
- 長い原稿。3分を超える解説動画、オンライン講義、研修動画。1行の長さと表示位置の調整が読みやすさに直結します。
- 視線の質が重要。顔が大きく映る構図、企業の案件、講師としての動画。原稿をレンズに寄せられるかで印象が変わります。
- 同じ原稿を繰り返し使う。シリーズ物、毎週の配信、決まった説明。
- ハーフミラーの機材を使う。左右反転が必要になります。
- Mac やパソコンで撮る。CapCut のプロンプターはモバイルの撮影画面の機能です。
併用する手順
実際にはこの形がいちばん多くなります。読む条件は専用アプリで確保して、編集は CapCut で行う。
- 専用アプリのカメラモードで撮影する。原稿を貼り、文字サイズと速度(日本語は1分250〜280文字あたりから)を合わせて録画します。原稿を画面のどこに置くか調整できるので、視線をレンズに寄せられます。
- 撮った動画を端末に保存する。カメラロールに書き出します。
- CapCut で読み込んで編集する。テロップ、BGM、カット、縦横比の調整。編集機能は CapCut のほうが充実しています。
増える手数は「書き出して読み込む」の1回だけです。読み間違いによる撮り直しが1回減れば、それで元が取れます。
専用アプリは iPhone・iPad・Mac 向けで、いずれも無料です。原稿は端末内に保存され、アカウント登録は不要です。インストールせずに試すなら ブラウザ版 があります。
原稿の書き方は共通
どちらで撮る場合も、原稿の整え方は同じです。1行20〜25文字で改行し、1文を短くし、話し言葉で書く。話題の変わり目に空行を入れると息を整えられます。
CapCut の固定の帯で読む場合はとくに、原稿側で改行を細かく入れておくことが効きます。表示の幅を狭められないぶん、原稿の改行で1行を短くするしかありません。書き方の詳細は プロンプターの使い方 にまとめています。
よくある質問
CapCut にプロンプター機能はありますか?
あります。アプリ内の撮影画面から使えます。カメラの録画画面を開くとプロンプターの項目があり、原稿を貼り付けるか入力すると録画中に画面上を文字が流れます。撮った映像はそのままアプリ内に保存され、編集に進めます。
CapCut のプロンプターの制約は何ですか?
表示の自由度です。原稿は画面の上部または下部を横切る半透明の帯として固定され、文字サイズと速度は変えられますが、どこに置くか・どの幅にするかの調整幅は狭いです。帯が画面の下部にあると読むたびに視線が落ちること、そして横幅いっぱいだと日本語の1行が長くなることの2点が効いてきます。
専用のプロンプターアプリのほうが良い点は?
原稿の表示位置を動かしてレンズに寄せられること、幅と文字サイズで1行の長さを調整できること(日本語は1行20〜25文字が読みやすい範囲)、原稿を貯めて使い回せること、そしてハーフミラーの機材用に左右反転できることです。逆に撮影後そのまま編集に進める点は CapCut が有利です。
CapCut の内蔵機能で足りるのはどんな場合ですか?
15〜60秒のショート動画やリールのように原稿の量が少ない場合、編集がすでに CapCut で固まっている場合、原稿を使い回さない場合、そしてアプリを増やさず手軽に済ませたい場合です。固定の帯でも読み切れる長さなら、内蔵機能で完結します。
専用アプリで撮ったほうがいいのはどんな場合ですか?
3分を超える長い原稿(解説動画、オンライン講義、研修動画)、顔が大きく映る構図や企業案件のように視線の質が重要な場合、同じ原稿を繰り返し使う場合、ハーフミラーの機材を使う場合、そして Mac やパソコンで撮る場合です。CapCut のプロンプターはモバイルの撮影画面の機能です。
CapCut と専用アプリを併用できますか?
できますし、実際にはこの形がいちばん多くなります。専用アプリのカメラモードで撮影して端末に書き出し、CapCut で読み込んで編集する。増える手数は書き出して読み込む1回だけで、読み間違いによる撮り直しが1回減れば元が取れます。
読む条件は専用アプリで確保する
原稿の位置と1行の長さを調整して撮り、編集は CapCut で。アプリは無料で登録も不要です。
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