Loomで原稿を読みながら録画する|画面録画との併用
先に答えを書くと、Loom にプロンプター機能はありません。Loom は画面録画とカメラ映像を同時に記録するツールで、原稿を流す仕組みは含まれていません。だから原稿を読みながら Loom で録画するには、プロンプターを別に開いて画面上に配置することになります。Loom は録画対象の範囲を選べるので、原稿のウィンドウを録画に入れない配置にすれば、視聴者には原稿が見えません。
Loom に原稿の機能がない理由
Loom の役割は、画面の操作を見せながら説明する動画を素早く作って共有することです。社内向けの手順説明、顧客への機能デモ、レビュー依頼——こうした用途に絞って作られており、機能もその範囲に収まっています。
その用途では、話す内容を全部読み上げることは想定されていません。画面を操作しながら説明するので、話す内容は画面に従って自然に決まります。だからプロンプターが要らない、という設計です。
ただし実際には、原稿があったほうが良い場面もあります。決まった説明を毎回同じ品質で録りたい、専門用語や数字を正確に言いたい、尺を決めたい——このとき原稿を別に用意することになります。
画面上の配置
Loom で録画しながら原稿を読む場合、画面の割り方が要点になります。
- プロンプターを画面の最上部に細長く置く。カメラは画面の上枠にあるので、原稿をその真下に置くと視線がレンズの近くにとどまります。高さは画面の3分の1程度までに抑えてください。
- 説明する画面をその下に置く。Loom で見せたいアプリやブラウザを下側に配置します。
- Loom の録画範囲を「ウィンドウ」または「タブ」にする。ここが重要です。画面全体を録画すると原稿も一緒に映ります。見せたいウィンドウだけを選んでください。
- カメラの映像は小さい円で右下などに出る。この位置は原稿の場所と関係ないので、自由に決めて構いません。
画面全体を録画する必要がある場合(デスクトップ全体を見せる説明など)は、原稿を別の端末に出してください。スマートフォンやタブレットをカメラの下に立てる形なら、録画には映りません。
iPhone を原稿用に使う
パソコンの画面を全部見せたい場合、原稿の置き場所がなくなります。この場合は端末を分けるのが確実です。
iPhone や iPad でプロンプターを開き、パソコンのカメラの真下——画面の上枠のすぐ下——に立てて置きます。原稿とレンズの距離が小さいので、視線のずれは撮った映像では分かりません。パソコンの画面は録画にすべて使えます。
この構成には副産物もあります。録画中に原稿の速度を手で調整できることです。パソコンの画面上に原稿を置くと、速度を変える操作が録画に映る可能性がありますが、別の端末なら自由に触れます。
何を原稿にして何をアドリブにするか
Loom のような説明動画では、全文を原稿にすると不自然になります。画面を操作しながら話すので、操作の間や、うまくいかなかったときの言い直しが必ず入ります。それを含めて全部書くことはできません。
原稿にする価値があるのは次の部分です。
- 冒頭。何の動画で、見終わると何が分かるか。ここが決まっていないと、視聴者は最初の数十秒で離脱します。アドリブでいちばん失敗しやすい部分でもあります。
- 数字と固有名詞。正確に言う必要があるものは書いておきます。読み方も添えておくと止まりません。
- 結論と次の行動。「以上です」で終わらず、次に何をしてほしいかを言い切る部分。
- 説明の順序。文章ではなく箇条書きで、話す順番だけ。
逆に、画面を操作しながらの説明そのものは書かないほうが自然になります。目の前で起きていることを説明するだけなので、原稿を読むと画面と言葉がずれます。
速度と原稿の書式
説明動画では、読む速さはやや遅めが合います。視聴者は画面の操作を目で追いながら聞いているので、話が速いと追いつきません。
日本語の読み上げは1分あたり300文字が基準ですが、画面を見せながらの説明では250文字前後から始めてください。操作の待ち時間も入るので、実際の尺は原稿の文字数から計算した時間より長くなります。原稿の分量から所要時間を出すなら スピーチ時間の計算ツール が使えます。
原稿は1行20〜25文字で改行し、操作の区切りで空行を入れてください。空行のあいだに画面を操作する時間が取れます。
読んでいるように聞こえないために
説明動画では、読み上げている感じが出ると内容の信頼性まで下がって聞こえます。効くのは2点です。
1. 話し言葉で書く。「本機能におきましては」ではなく「この機能では」。書いたあとに声に出して読み、口が引っかかった箇所を全部直してください。引っかかるのは、その言い方を普段していないという合図です。
2. 原稿から外れることを許す。画面の操作が予定と違ったとき、原稿に戻ろうとすると不自然になります。その場で説明して、区切りで原稿に戻ってください。原稿は台本ではなく、話す順序のメモとして使うほうが Loom には合っています。
プロンプターは ブラウザ版 なら登録もインストールも不要で、Loom と同じ画面にすぐ置けます。Mac アプリ を使えば原稿を保存して使い回せるので、決まった説明を繰り返し録る場合はこちらが早いです。
よくある質問
Loom にプロンプター機能はありますか?
ありません。Loom は画面録画とカメラ映像を同時に記録するツールで、原稿を流す仕組みは含まれていません。原稿を読みながら録画するには、プロンプターを別に開いて画面上に配置することになります。Loom は録画対象の範囲を選べるので、原稿のウィンドウを録画に入れない配置にすれば視聴者には見えません。
原稿が録画に映らないようにするには?
Loom の録画範囲を「ウィンドウ」または「タブ」単位にしてください。画面全体を録画すると原稿も一緒に映ります。見せたいウィンドウだけを選び、原稿は画面の最上部(カメラの真下)に細長く配置します。デスクトップ全体を見せる必要がある場合は、原稿を別の端末に出してください。
パソコンの画面を全部見せたい場合はどうしますか?
端末を分けます。iPhone や iPad でプロンプターを開き、パソコンのカメラの真下に立てて置いてください。原稿とレンズの距離が小さいので視線のずれは映像では分かりませんし、パソコンの画面は録画にすべて使えます。録画中に原稿の速度を手で調整できるという利点もあります。
説明動画では何を原稿にすべきですか?
全文ではなく4つに絞ってください。冒頭(何の動画で見終わると何が分かるか)、数字と固有名詞、結論と次にしてほしい行動、そして説明の順序(文章ではなく箇条書き)。画面を操作しながらの説明そのものは書かないほうが自然になります。目の前で起きていることを説明するだけなので、原稿を読むと画面と言葉がずれます。
説明動画の速度はどれくらいがいいですか?
やや遅めです。視聴者は画面の操作を目で追いながら聞いているので、話が速いと追いつきません。日本語の読み上げは1分あたり300文字が基準ですが、画面を見せながらの説明では250文字前後から始めてください。操作の待ち時間も入るので、実際の尺は文字数から計算した時間より長くなります。
読んでいるように聞こえないコツはありますか?
2点です。話し言葉で書くこと(書いたあとに声に出して読み、口が引っかかった箇所を全部直す)と、原稿から外れることを許すこと。画面の操作が予定と違ったとき、原稿に戻ろうとすると不自然になります。原稿は台本ではなく話す順序のメモとして使うほうが、この用途には合っています。
Loom の隣に、原稿を置く
ブラウザ版は登録もインストールも不要です。画面の上部に細長く配置すれば、そのまま録画に入れずに読めます。
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