MacBook Airでプロンプターを使う|画面と配置の話
MacBook Air は、プロンプターを使う端末としては条件が良い機械です。カメラが画面の上枠の中央にあり、その真下に原稿を置けば視線がレンズから離れません。ファンがないので収録中に動作音が入らず、バッテリーだけで外でも撮れます。一方で13インチの画面をどう割るかは考える必要があります。この記事では、使い方の手順ではなくこの端末の物理的な条件を扱います。設定や撮影の進め方は Mac でプロンプターを使う にまとめています。
カメラの位置と原稿の置き場所
MacBook Air のカメラは画面の上枠の中央にあります。ノッチのある機種では、そのノッチの中に入っています。どちらの機種でも、原稿を置くべき場所は同じ——画面の最上部です。
プロンプターのウィンドウを画面の一番上に細長く配置すると、原稿を読んでいるあいだも視線はカメラのすぐ下にとどまります。相手の画面に映るのは、わずかに下を見ている顔で、会話中の自然な視線の揺れと区別できません。逆に原稿を画面の中央や下半分に置くと、読むたびに視線が明確に落ちます。相手には目線が外れたことが分かります。
ノッチのある機種では、ウィンドウを画面の最上部いっぱいまで広げるとノッチの左右に分かれて表示されます。原稿の1行が途切れて見える場合は、ウィンドウの上端をノッチの下まで少し下げてください。数ミリ下がるだけで、視線の条件はほとんど変わりません。
13インチの画面をどう割るか
MacBook Air の画面で、原稿と他のウィンドウを同時に置くときの配分です。
- 原稿:画面の上から3分の1。これ以上高くすると視線がカメラから離れ、これ以下に縮めると1行が短すぎて読みづらくなります。
- 会議アプリや撮影のプレビュー:下の3分の2。相手の顔や自分の構図を確認するのに使います。
13インチでは、この2つを置くと他のウィンドウの場所は残りません。原稿以外に資料を見る必要があるなら、資料は別の端末(iPad やスマートフォン)に出すほうが確実です。画面の中で全部を並べようとすると、どれも小さくなって読めなくなります。
外部ディスプレイを使う場合は、原稿を必ずカメラのある本体側の画面に置いてください。外部ディスプレイに原稿を出すと、そちらを見るために顔が横を向きます。外部ディスプレイは資料や会議アプリを出す場所として使うのが正しい割り方です。
ファンがないという実務上の利点
MacBook Air にはファンがありません。これは収録では実質的な利点になります。動画を撮りながら原稿を流しても、動作音がマイクに入りません。ファンのある機械では、負荷がかかった瞬間に風切り音が乗り、後から取り除くのが難しくなります。
内蔵マイクで録る場合はとくに差が出ます。マイクは本体の中にあるので、本体が音を出せばそれを拾います。外付けマイクを使う場合でも、静かな部屋では機械の音が背景に残ります。
ただし長時間の書き出しなど負荷が続く作業では、MacBook Air は発熱を抑えるために処理速度を落とします。原稿を流して読む作業は負荷が軽いので影響しませんが、収録した動画の書き出しを同時に走らせながら次のテイクを撮る、という進め方は避けてください。
バッテリーだけで撮る
電源に繋がずに撮れるので、撮影場所を部屋に縛られません。窓際の自然光の位置、背景がすっきりしている壁の前、屋外——電源の位置ではなく画面の見え方で場所を選べます。
屋外で使う場合の制約は明るさです。直射日光の下では、画面の輝度を最大にしても原稿が読みにくくなります。日陰に入るか、背中を光の方向に向けて画面に影を作ってください。ついでに、その位置は顔に光が当たる向きなので映像としても条件が良くなります。
MacBook Air・MacBook Pro・iPhone の選び分け
3つとも持っている場合、撮るものによって向き不向きが分かれます。
- MacBook Air。机に座って撮る収録、Web会議、オンライン講義。画面が大きく原稿が読みやすく、動作音が入りません。
- MacBook Pro。同じ用途に加えて、収録した動画の編集と書き出しを重ねる場合。ファンがあるぶん負荷の高い作業を続けられます。読む条件そのものは Air と同じです。
- iPhone。手に持って撮る、三脚に立てて全身を入れる、移動しながら撮る。原稿が撮影中の映像に重なるので、視線をレンズに保ったまま読めます。
机の前で話す動画なら MacBook Air で条件は揃います。カメラの前に立って撮る、外に持ち出す、縦向きで撮るなら iPhone です。
始めるまでの手順
アプリをインストールして、原稿を貼り付け、ウィンドウを画面の最上部に細長く配置します。速度は1分あたり300文字(日本語の読み上げの基準)から始めて、20秒だけ試し録りしてください。視線の見え方と読む速さは、自分の映像で確認するのがいちばん早いです。
自分の読む速さを測るなら 話す速度の計算ツール、原稿の文字数から所要時間を出すなら スピーチ時間の計算ツール が使えます。
よくある質問
MacBook Air で原稿はどこに置けばいいですか?
画面の最上部です。MacBook Air のカメラは画面の上枠の中央(ノッチのある機種ではノッチの中)にあるため、その真下に原稿を置くと視線がレンズから離れません。ウィンドウの高さは画面の3分の1程度に抑えて細長く配置してください。画面の中央や下半分に置くと、読むたびに視線が落ちて相手に分かります。
ノッチがあると原稿が見えにくくなりませんか?
ウィンドウを画面の最上部いっぱいまで広げると、ノッチの左右に分かれて表示されます。原稿の1行が途切れて見える場合は、ウィンドウの上端をノッチの下まで少し下げてください。数ミリ下がるだけなので、視線の条件はほとんど変わりません。
13インチの画面で原稿と会議アプリを並べられますか?
並べられます。原稿を画面の上から3分の1、会議アプリを下の3分の2という配分にしてください。ただしこの2つを置くと他のウィンドウの場所は残りません。資料も見る必要がある場合は、資料を iPad やスマートフォンなど別の端末に出すほうが確実です。
外部ディスプレイを使う場合、原稿はどちらに出しますか?
カメラのある本体側の画面です。外部ディスプレイに原稿を出すと、そちらを見るために顔が横を向きます。外部ディスプレイは資料や会議アプリを出す場所として使ってください。
MacBook Air は収録に向いていますか?
向いています。ファンがないため、原稿を流しながら撮影しても動作音がマイクに入りません。内蔵マイクで録る場合はとくに差が出ます。ただし長時間の書き出しなど負荷が続く作業では発熱を抑えるために処理速度が落ちるので、動画の書き出しと次のテイクの撮影を同時に走らせるのは避けてください。
MacBook Air と iPhone はどう使い分けますか?
机に座って撮る収録、Web会議、オンライン講義は MacBook Air が向いています。画面が大きく原稿が読みやすく、動作音も入りません。カメラの前に立って撮る、外に持ち出す、縦向きで撮る場合は iPhone です。原稿が撮影中の映像に重なるので、視線をレンズに保ったまま読めます。
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