動画の台本をAIで作る|ツールの選び方と使い方
動画の台本づくりは、AIに下書きを任せて自分で直すのがいちばん早くなりました。ただし「AIに書かせてそのまま読む」と、必ず不自然になります。この記事では、台本作成に使えるツールを5つ挙げ、AIをどこまで任せてどこから自分で書くかの線引きを説明します。
台本作成ツールに必要な条件
動画の台本は、文章として整っていることよりも「声に出して自然か」が重要です。そのため次の3点を満たすツールを選んでください。
- 話し言葉で書ける・直せる。整った文章を生成するツールほど、読み上げると硬く聞こえます。書いたあと直しやすいことが条件です。
- 文字数が分かる。日本語は1分あたり300文字が目安なので、文字数が見えないと尺の見積もりができません。
- そのままプロンプターに移せる。書式が複雑なツールは、読み上げ用に整え直す手間が増えます。
逆に、演劇の脚本やボイスドラマ用の執筆アプリは動画の台本には向きません。ト書きや話者名の管理に特化していて、動画の尺から逆算する機能がないためです。
台本作成に使えるツール5つ
1. ChatGPT・Claude・Gemini — AIで下書きを作る
台本作成AIとして最も使われているのは汎用の対話AIです。専用ツールより自由度が高く、無料枠でも十分に使えます。
プロンプトには「8分の動画(日本語で約2,400文字)」「話し言葉で」「1文を短く」「主語は省く」を必ず入れてください。これを指定しないと、書き言葉の整った文章が返ってきて、読み上げると不自然になります。
向いている使い方:構成案を3パターン出す、書いた台本の冗長な部分を指摘させる、フックを10案出させる。
向かない使い方:生成された台本をそのまま読む。自分の経験や具体的な数字が入らないため、内容が薄くなります。
2. Google ドキュメント + 台本テンプレート
無料で、どの端末からでも開けて、共同編集もできます。台本の構成をテンプレートとして保存しておけば、毎回同じ骨格から書き始められます。
文字数はツール →「文字カウント」で確認できます。日本語では単語数ではなく文字数を見てください。
3. Notion — 本数が多い人向け
台本をデータベースとして管理でき、公開日、企画状態、使った素材などを一緒に持てます。動画を毎週複数本出す人には、この管理のしやすさが効きます。
日本語圏では Notion の台本テンプレートを配布している人が多く、自分で組む必要がないのも利点です。
4. BIGVU — 台本とプロンプターが一体
台本を書いてそのまま読み上げまでできる有料寄りのサービスです。書く場所と読む場所が同じなのは楽ですが、無料枠の制限が厳しく、日本語の表示品質も確認してから決めたほうが安全です。
5. テレプロンプターと並べて書く(Mac)
書きながら実際の見え方を確認する方法です。左にエディタ、右に オンラインプロンプター を開き、1段落書くごとに貼り付けて読み上げてみます。
手間はかかりますが、読み上げて引っかかる箇所をその場で直せるので、書き直しが最も少なくなります。長尺の動画や、収録の失敗が許されない案件に向いています。
AIに任せる部分と、自分で書く部分
AIを使っても内容が薄くならないための線引きです。
AIに任せる:構成案、見出しの候補、フックの案出し、冗長な文の指摘、言い換えの提案。つまり「量を出す作業」と「削る判断の材料」です。
自分で書く:自分が実際にやったこと、具体的な数字、失敗した経験、視聴者から来た質問への答え。ここはAIが持っていない情報なので、任せると必ず一般論になります。
生成された文章は、必ず声に出して読んでください。AIの文章は目で読むと自然でも、口に出すと引っかかる箇所が多く残ります。
書いた台本を読み上げるまで
台本ができたら、読み上げ用に整えます。1行20〜25文字で改行し、話題の変わり目に空行を入れてください。この作業だけで読みやすさが大きく変わります。
整えた台本を 無料オンラインプロンプター か iPhone アプリ に貼り付けます。所要時間は スピーチ時間の計算ツール で確認できます。構成の詳しい作り方は YouTube台本の書き方 でテンプレート付きで説明しています。
よくある質問
台本作成におすすめのAIは?
汎用の対話AI(ChatGPT・Claude・Gemini)で十分です。専用ツールより自由度が高く、無料枠でも使えます。プロンプトに「話し言葉で」「1文を短く」「8分の動画で約2,400文字」を必ず指定してください。指定しないと書き言葉の文章が返ってきます。
AIが書いた台本をそのまま読んでもいい?
おすすめしません。目で読むと自然でも、声に出すと引っかかる箇所が多く残ります。また自分の経験や具体的な数字が入らないため、内容が一般論になります。下書きとして使い、必ず声に出して直してください。
台本アプリと台本作成AIは違うもの?
違います。「台本アプリ」で検索して出てくるのは演劇の脚本や声劇の台本を書くアプリで、ト書きや話者名の管理に特化しています。動画の台本には、尺から文字数を逆算できるツールのほうが向いています。
無料で使えるものだけで完結する?
できます。ChatGPT の無料枠で下書き、Google ドキュメントで整え、無料オンラインプロンプターで読み上げる。この3つで一連の流れが無料で回ります。
台本は何文字書けばいい?
日本語は1分あたり300文字が目安です。5分なら1,500文字、8分なら2,400文字、10分なら3,000文字。編集でカットする前提なら1割ほど多めに書いておくと選べます。
台本を書いたら、そのまま読み上げまで
書き上げた台本を貼り付けて、カメラの近くに流すだけ。iPhone・iPad・Mac、ブラウザでも無料で使えます。
無料オンラインプロンプターを使う 無料でダウンロード