プレゼンで原稿をどう見るか|練習アプリと本番の進め方
プレゼン本番で原稿をどう見るか。手元の紙、パワポの発表者ツール、テレプロンプター。この3つで、聞き手に与える印象がはっきり変わります。どれを選ぶかは、原稿をどこまで固めているかと、聞き手との距離で決まります。
原稿を見る3つの方法
| 方法 | 視線 | 書ける量 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| 手元の紙・カード | 大きく下がる | 多い | 登壇して話す・オンラインでない場面 |
| パワポの発表者ツール | 横または下 | 中 | スライド中心・画面共有あり |
| テレプロンプター | ほぼ動かない | 多い | オンライン・収録・尺が決まっている場面 |
対面のプレゼンなら、手元の紙を見るのは自然な動作です。会場があり、演台があり、その場の状況が動作を説明してくれます。オンラインになるとその文脈が消え、同じ動作が「読んでいる」に変わります。
パワポの発表者ツールの使いどころと限界
PowerPoint のノート機能(発表者ツール)は、自分の画面にだけメモを表示できます。スライドを中心に進めるプレゼンでは、これで足りることが多いです。
限界は2つあります。ひとつは視線の方向です。デュアルディスプレイなら横のモニターを見ることになり、オンラインでは横を向いた映像になります。1画面なら発表者ツール自体が使えません。
もうひとつは全文原稿には向かないことです。ノート欄は自動でスクロールしないため、長い文章を入れると自分で操作しながら話すことになります。要点の箇条書きまでが実用範囲です。
尺が厳密に決まっている場面や、一字一句を固めたい場面では、スクロールする表示のほうが確実になります。
テレプロンプターを使う場合の配置
オンラインのプレゼンなら、カメラの真下に原稿を置くのがもっとも視線が動きません。ノートパソコンならカメラは画面上端にあるので、画面の最上部に細長くウィンドウを配置します。
スライドを共有しながら話す場合は、共有するウィンドウと原稿のウィンドウを分けてください。原稿を全画面にすると、共有画面に映る事故が起きます。共有はスライドのウィンドウだけを指定するのが安全です。
速度は280〜320文字/分。スライドを見ながら聞く相手には処理する時間が必要なので、会話より少し遅めにします。詳しい決め方は スクロール速度の決め方 にまとめています。ブラウザ版 なら登録なしで使えます。
プレゼン練習アプリで話し方を確認する
本番の前に自分の話し方を客観的に見る方法は2つあります。話し方を採点するアプリを使うか、通しで録画して自分で見返すかです。
採点型のアプリは、話す速さ、間の取り方、つなぎ言葉の多さを数値で出してくれます。自分では気づきにくい癖が見えるのが利点です。一方で、点数を上げることが目的になると話し方が硬くなるので、指標として使う程度にしてください。
より確実なのは、通しで録画して見返すことです。つなぎ言葉、視線の落ち方、語尾の処理。数値では出ないものが全部見えます。話す速度の計算ツール で自分の1分あたりの文字数を測っておくと、原稿の長さを決めるときの基準になります。
聞き手を巻き込む仕掛け
一方的に話し続けるプレゼンは、10分を超えたあたりから集中が切れます。途中で聞き手の側に何かをさせる設計を入れてください。
その場で挙手を求める、チャットに一言書いてもらう、投票ツールで意見を集める。どれも準備は数分で済みます。重要なのは仕掛けの派手さではなく、聞き手が受け身から抜ける瞬間を作ることです。
ただし、こうした仕掛けを入れると時間が読めなくなります。反応を待つ時間、集計する時間、コメントに触れる時間。原稿の文字数を決める段階で、この時間を先に差し引いておいてください。
時間内に収める
持ち時間が決まっているプレゼンでは、原稿の文字数を先に決めるのが確実です。日本語は1分あたり300文字が目安なので、20分の枠なら6,000文字。ただしここから、質疑応答、スライドの切り替え、聞き手の反応にかかる時間を引きます。
質疑5分、当日のロス10%を見ると、実際に原稿にできるのは約4,000文字です。読み上げ時間の計算ツール の「パート配分」を使うと、持ち時間からパートごとの文字数と通過時刻まで出せます。
よくある質問
プレゼンで原稿を見るのはダメ?
対面なら自然な動作です。会場と演台という文脈が動作を説明してくれます。オンラインではその文脈が消えるため、同じ動作が「読んでいる」に変わります。オンラインなら、視線が動かない位置に原稿を置くほうが確実です。
パワポの発表者ツールで足りる?
スライド中心のプレゼンなら足ります。限界は2つで、デュアルディスプレイだと横を向いた映像になること、そしてノート欄は自動スクロールしないため全文原稿に向かないことです。要点の箇条書きまでが実用範囲です。
スライドを共有しながら原稿を見られる?
見られます。共有するウィンドウを「スライドのウィンドウだけ」に指定し、原稿は別ウィンドウでカメラの真下に細長く置いてください。原稿を全画面にすると共有画面に映る事故が起きます。
プレゼン練習アプリは使うべき?
指標としては役に立ちます。話す速さ、間、つなぎ言葉の多さが数値で出るので、自分では気づかない癖が見えます。ただし点数を上げることが目的になると話し方が硬くなります。より確実なのは通しで録画して見返すことです。
20分のプレゼンの原稿は何文字?
1分300文字なら計算上は6,000文字ですが、質疑5分と当日のロス10%を引くと実際に原稿にできるのは約4,000文字です。聞き手を巻き込む仕掛けを入れる場合は、その反応を待つ時間もさらに差し引いてください。
視線を落とさずに原稿を読む
カメラの真下に原稿を流せば、視線を保ったまま話せます。オンラインのプレゼンでも収録でも、ブラウザから無料で使えます。
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